【初学者必見!?】Tkinterで使われるlabelの活用方法を徹底解説
今回はTkinterで使われるlabelの活用方法を徹底解説いたします。Tkinterを初めて学ぶ、labelに関して理解を深めたい方へおすすめです。丁寧に解説しましたので、是非最後までご一読ください。
執筆者 - おすすめの記事3選
そもそもTkinterで使われるlabelとは?
Tkinterで使われるlabelとは、Widgetの一種で文字や画像などを表示するために利用するものを意味します。
別名label Widgetと呼ばれます。
聞き慣れない言葉が出てきて少し難しいですね。。以下の「Tkinterの構成要素」を確認しながら、理解を深めましょう。
Tkinterの構成要素
Tkinterの構成要素として、Window, Frame, Widgetの概念が存在します。
名称 | 説明文 |
---|---|
Window | 画像における青色枠の部分になります。Tkinter画面全体を表します。 |
Frame | 画像における紫色枠の部分になります。Widgetが1つ以上ある場合に、取りまとめるものです。 |
Widget | 黄色枠の箇所をWidgetと呼びます。1つの機能を持つ最小単位 = Widgetと考えると良いでしょう。 |
前の章でTkinterで使われるlabelとは、Widgetの一種で文字や画像などを表示するために利用するものとお伝えしました。
「Tkinterの構成要素」の画像内では、黄色枠に該当するWidgetに対して、編集することになります。
Tkinterの構成要素を理解したところで、実際にlabelの活用方法を理解していきましょう。
下準備
今回は先ほど紹介した「Tkinterの構成要素」の画像を元に、labelの使い方をお伝えいたします。
下にコードを貼り付けておきますので、画像と見比べながら、コードを確認してみてください。できれば、一緒にlabelを体験しましょう。
1import tkinter as tk
2
3class Application(tk.Frame):
4 def __init__(self, master=None):
5 # Windowの初期設定を行う。
6 super().__init__(master)
7
8 # Windowの画面サイズを設定する。
9 # geometryについて : https://kuroro.blog/python/rozH3S2CYE0a0nB3s2QL/
10 self.master.geometry("300x200")
11
12 # Windowを親要素として、frame Widget(Frame)を作成する。
13 # Frameについて : https://kuroro.blog/python/P20XOidA5nh583fYRvxf/
14 frame = tk.Frame(self.master)
15 # Windowを親要素とした場合に、frame Widget(Frame)をどのように配置するのか?
16 # packについて : https://kuroro.blog/python/UuvLfIBIEaw98BzBZ3FJ/
17 frame.pack()
18
19 # frame Widget(Frame)を親要素として、label Widgetを作成する。
20 # text : テキスト情報
21 # width : label幅の設定
22 # height : labelの高さ設定
23 # bg : 背景色の設定
24 # 色について : https://kuroro.blog/python/YcZ6Yh4PswqUzaQXwnG2/
25 label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
26
27 # frame Widget(Frame)を親要素とした場合に、label Widgetをどのように配置するのか?
28 # packについて : https://kuroro.blog/python/UuvLfIBIEaw98BzBZ3FJ/
29 label.pack()
30
31
32# Tkinter初学者参考 : https://docs.python.org/ja/3/library/tkinter.html#a-simple-hello-world-program
33if __name__ == "__main__":
34 # Windowを生成する。
35 # Windowについて : https://kuroro.blog/python/116yLvTkzH2AUJj8FHLx/
36 root = tk.Tk()
37 app = Application(master=root)
38
39 # Windowをループさせて、継続的にWindow表示させる。
40 # mainloopについて : https://kuroro.blog/python/DmJdUb50oAhmBteRa4fi/
41 app.mainloop()
上記のコードをPython環境で実行すると、「Tkinterの構成要素」で紹介した画像の結果が表示されます。
Tkinterで活用されるlabel Widgetの定義
label Widgetは、
1import tkinter as tk
2
3tk.Label(option1, option2, ...) or tk.Label('親要素', option1, option2, ...)
で定義されます。
label Widgetで使われるoptionの種類としては
- borderwidth, bd
- anchor
- background, bg
- padx, pady
- relief
- bitmap
- image
- compound
- cursor
- fg, foreground
- font
- height, width
- text
- wraplength
- justify
- highlightcolor, highlightbackground, highlightthickness
- textvariable
があります。順番に見ていきましょう。
※ optionの種類一覧を調べたい場合は、以下のようにコードを記述してご確認ください。
1import tkinter as tk
2
3# labelを生成する。
4label = tk.Label()
5# labelに関するoptionの種類一覧を取得する。
6print(label.keys())
borderwidth, bd
borderwidth option, bd optionを利用すると、label Widgetの枠の大きさを設定できます。
borderwidthとbd両方のoptionを用いて、値を設定した場合、後ろの引数に設定されるoptionが優先されます。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=30, height=15, bg="red", borderwidth=10) or label.configure(text="label", width=30, height=15, bg="red", borderwidth=10)
4##################################
5label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red", borderwidth=10)
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
anchor
anchor optionを利用すると、label Widgetで表示する文字列を、どこに配置するかを決定できます。
指定できる値として
- tk.W : Westの略。左の真ん中へ文字列を配置する。
- tk.N : Northの略。上の真ん中へ文字列を配置する。
- tk.S : Southの略。下の真ん中へ文字列を配置する。
- tk.E : Eastの略。右の真ん中へ文字列を配置する。
- tk.NE : North Eastの略。右上へ文字列を配置する。
- tk.NW : North Westの略。左上へ文字列を配置する。
- tk.SW : South Westの略。左下へ文字列を配置する。
- tk.SE : South Eastの略。右下へ文字列を配置する。
- tk.CENTER : 中心の略。中心へ文字列を配置する。
の9種類が存在します。デフォルトではtk.CENTER
が設定されます。
anchorに関する値入力へ悩んだ方は、以下の画像を確認しながら、anchorの値を考えると良いでしょう。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=30, height=15, bg="red", anchor=tk.SW) or label.configure(text="label", width=30, height=15, bg="red", anchor=tk.SW)
4##################################
5label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red", anchor=tk.SW)
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
background, bg
background option, bg optionを利用すると、label Widgetの背景色を設定できます。
色に関しては、Tkinterの色の使い方とは?活用例から色の一覧をまとめて紹介!?で総括していますので、詳しく知りたい方は是非ご確認ください。
backgroundとbg両方のoptionを用いて、値を設定した場合、後ろの引数に設定されるoptionが優先されます。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=30, height=15, bg="green") or label.configure(text="label", width=30, height=15, bg="green")
4##################################
5# 色について : https://kuroro.blog/python/YcZ6Yh4PswqUzaQXwnG2/
6label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="green")
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
padx, pady
padx option, pady optionを利用すると、文字列の外側へ空白の幅を設定できます。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=30, height=15, bg="red", padx=50, pady=50) or label.configure(text="label", width=30, height=15, bg="red", padx=50, pady=50)
4##################################
5label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red", padx=50, pady=50)
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
relief
relief optionを利用すると、label Widgetの枠のデザインを設定できます。
指定方法としては、
- tk.RAISED
- tk.SUNKEN
- tk.FLAT
- tk.RIDGE
- tk.GROOVE
- tk.SOLID
の6種類があります。
例えば下準備コードを、以下のように変更すると、
1+ reliefList = [tk.RAISED, tk.SUNKEN, tk.FLAT, tk.RIDGE, tk.GROOVE, tk.SOLID]
2+ for relief in reliefList:
3- label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
4+ label = tk.Label(frame, text="label", width=5, height=5, bg="red", relief=relief, bd=5)
5
6- label.pack()
7+ label.pack(side=tk.LEFT)
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
relief optionはそもそも枠がなければ、効果を発揮できません。relief optionの設定に合わせて、borderwidth or bd optionを1以上に設定して利用しましょう。
bitmap
bitmap optionを利用すると、XBM形式の2値画像(白と黒のみで表現される画像)を、設定できます。
Tkinterでは標準でいくつかのXBM形式の2値画像を備えていて、
- error
- gray75
- gray50
- gray25
- gray12
- hourglass
- info
- questhead
- question
- warning
が存在します。上で紹介されるXBM形式の2値画像の詳細を知りたい場合は、こちらのリンクをご確認ください。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=30, height=15, bg="red", bitmap="error") or label.configure(text="label", width=30, height=15, bg="red", bitmap="error")
4##################################
5label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red", bitmap="error")
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
image
image optionを利用すると、label Widgetへ画像を貼り付ける設定ができます。
例えば下準備コードを、以下のように変更すると、
1+ # 画像について : https://kuroro.blog/python/Z7k1LSyDyiDHtD5UCjmG/
2+ global image
3+ image = tk.PhotoImage(file="/{画像のパス}/{画像ファイル名}.{拡張子}")
4- label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
5+ label = tk.Label(frame, width=500, height=500, image=image)
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
画像の取り扱いに関しては、【もう間違えない!?】PythonのTkinterを用いて画像を表示する方法でまとめましたので、うまく画像が表示されない、サンプルコードを確認したい方はご確認ください。
compound
compound optionを利用すると、label Widgetへ画像を貼り付ける場合に、文字列をどこに配置するのか設定できます。
指定できる値としては
- tk.LEFT : 文字列の左側へ画像を配置する。
- tk.RIGHT : 文字列の右側へ画像を配置する。
- tk.BOTTOM : 文字列の下側へ画像を配置する。
- tk.TOP : 文字列の上側へ画像を配置する。
- tk.CENTER : 画像の真ん中へ文字列を配置する。
- tk.NONE : 文字列を表示しない(デフォルト)
の6種類が存在します。
例えば下準備コードを、以下のように変更すると、
1+ # 画像について : https://kuroro.blog/python/Z7k1LSyDyiDHtD5UCjmG/
2+ global image
3+ image = tk.PhotoImage(file="/{画像のパス}/{画像ファイル名}.{拡張子}")
4- label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
5+ label = tk.Label(frame, width=500, height=500, image=image, text='label', foreground='yellow', compound=tk.CENTER)
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
cursor
cursor optionを利用すると、label Widget内へマウスカーソルを移動すると矢印の見た目を変化できます。
見た目のバリエーションについては、こちらのサイトにまとまっていますので、ご確認ください。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更して
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=30, height=15, bg="red", cursor="clock") or label.configure(text="label", width=30, height=15, bg="red", cursor="clock")
4##################################
5label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red", cursor="clock")
label Widget内へマウスカーソルを移動すると、矢印の見た目が変更します。
fg, foreground
fg option, foreground optionを利用すると、文字列色を変更できます。
fgとforeground両方のoptionを用いて、値を設定した場合、後ろの引数に設定されるoptionが優先されます。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=30, height=15, bg="red", fg="green") or label.configure(text="label", width=30, height=15, bg="red", fg="green")
4##################################
5# 色について : https://kuroro.blog/python/YcZ6Yh4PswqUzaQXwnG2/
6label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red", fg="green")
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
font
font optionを利用すると、文字の形式や大きさを変更できます。
fontに関しては、Tkinterで使われるフォントって?2種類のフォントの設定方法を丁寧に解説でまとめておりますので、詳しく知りたい方は是非ご確認ください。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=30, height=15, bg="red", fg='yellow', font=("", 25, "underline")) or label.configure(text="label", width=30, height=15, bg="red", fg='yellow', font=("", 25, "underline"))
4##################################
5# fontについて : https://kuroro.blog/python/RZNjLl36upkumxwkTRWl/
6label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red", fg='yellow', font=("", 25, "underline"))
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
height, width
height option, width optionを利用すると、label Widgetの高さ、幅を設定できます。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=50, height=25, bg="red") or label.configure(text="label", width=50, height=25, bg="red")
4##################################
5label = tk.Label(frame, text="label", width=50, height=25, bg="red")
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
text
text optionを利用すると、label Widgetで利用する文字列を設定できます。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="こんばんは", width=30, height=15, bg="red") or label.configure(text="こんばんは", width=30, height=15, bg="red")
4##################################
5label = tk.Label(frame, text="こんばんは", width=30, height=15, bg="red")
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
wraplength
wraplength optionを利用すると、label Widgetで利用する文字列の折り返し幅を設定できます。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんに", width=30, height=15, bg="red", wraplength=90) or label.configure(text="こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんに", width=30, height=15, bg="red", wraplength=90)
4##################################
5# ※ 値が0または負の値の場合は、文字列の折り返しは行われません。
6label = tk.Label(frame, text="こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんに", width=30, height=15, bg="red", wraplength=90)
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
justify
justify optionを利用すると、label Widgetで利用する文字列をどちらに揃えるか設定できます。
指定できる値としては、
- tk.LEFT : 左寄せ
- tk.CENTER : 中央寄せ(デフォルト)
- tk.RIGHT : 右寄せ
の3種類があります。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんに", width=30, height=15, bg="red", wraplength=90, justify=tk.LEFT) or label.configure(text="こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんに", width=30, height=15, bg="red", wraplength=90, justify=tk.LEFT)
4##################################
5label = tk.Label(frame, text="こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんに", width=30, height=15, bg="red", wraplength=90, justify=tk.LEFT)
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
highlightcolor, highlightbackground, highlightthickness
highlightcolor option, highlightbackground option, highlightthickness optionを利用すると、それぞれフォーカスがあてられた時の囲い線の色, フォーカスが外れた時の囲い線の色, 囲い線の太さを設定できます。
例えば下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=30, height=15, bg="red", highlightthickness=10, highlightbackground='green') or label.configure(text="label", width=30, height=15, bg="red", highlightthickness=10, highlightbackground='green')
4##################################
5# 色について : https://kuroro.blog/python/YcZ6Yh4PswqUzaQXwnG2/
6label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red", highlightthickness=10, highlightbackground='green')
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
また下準備コードのlabel = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
箇所を、以下のように変更すると、
1# 別解法 ##########################
2# label = tk.Label(frame)
3# label.config(text="label", width=30, height=15, bg="red", highlightthickness=10, highlightcolor='blue') or label.configure(text="label", width=30, height=15, bg="red", highlightthickness=10, highlightcolor='blue')
4##################################
5# 色について : https://kuroro.blog/python/YcZ6Yh4PswqUzaQXwnG2/
6label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red", highlightthickness=10, highlightcolor='blue')
7# label Widgetへフォーカスを与える。
8label.focus()
以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
textvariable
textvariable optionを利用すると、文字列を可変に扱うことが可能になります。
例えば下準備コードを、以下のように変更すると、
1class Application(tk.Frame):
2+ # label Widgetの文字列情報を格納する変数
3+ labelText = None
4
5+ # label Widgetをクリックした場合に実行する関数
6+ def labelClick(self, event):
7+ # label Widgetの文字列情報を更新する。
8+ self.labelText.set("クリックされました!!")
9
10 def __init__(self, master=None):
11+ # label Widgetの文字列情報をstring型の変数とする。
12+ # StringVarについて : https://kuroro.blog/python/K53voPjJuKFfYrjmP8FP/
13+ self.labelText = tk.StringVar()
14+ # label Widgetの文字列情報の初期化を行う。
15+ self.labelText.set("ココをクリックしてください")
16- label = tk.Label(frame, text="label", width=30, height=15, bg="red")
17+ # textvariable : label Widgetへ文字列を表示する。値を可変なself.labelTextとする。
18+ label = tk.Label(frame, width=30, height=15, bg="red", textvariable=self.labelText)
19+ # label Widgetをクリックした場合に、関数を実行できるようにbind関数を利用する。
20+ # bind関数 : イベント(ボタンクリック、文字入力など)が発生した場合に、実行する関数を設定する。
21+ # 第一引数 : イベント内容。<ButtonPress> : label Widgetがクリックされたとき。
22+ # 第二引数 : 第一引数が実行された(label Widgetがクリックされた)場合に、呼び出す関数。self.labelClickとする。
23+ # bindについて : https://kuroro.blog/python/eI5ApJE1wkU7bHsuwk0H/
24+ label.bind("<ButtonPress>", self.labelClick)
始めに、以下の画像のようにlabel Widgetを描画して、
label Widgetをクリックすると、以下の画像のようにlabel Widgetを描画します。
StringVar()に関しては、Tkinterで使われるWidget変数とは?StringVarを中心に解説!?でまとめていますので、詳しく知りたい方は是非ご確認ください。
bind関数に関しては、【コード付】Tkinterで使われるbindとは?bindの仕組みを交えて解説でまとめていますので、詳しく知りたい方は是非ご確認ください。
ttk.Label()を利用してみる
ttk.Label()とは、テーマ(名前)を指定して、外観を変更するlabel Widgetを意味します。
label Widgetの拡張と考えるとよいでしょう。Tkinterのversion 8.5で導入されました。
ttk.Label()を利用するためには、tkinterからttkをimportする必要があります。
1# tkinterからttkをimportする
2from tkinter import ttk
tk.Label()との違いとしては、
- 使用できるoptionに違いがある
- テーマ(名前)を利用して、label widgetの外観を変更する
があります。順に見ていきましょう。
使用できるoptionに違いがある
こちらはコードの結果を確認するとわかります。
例えば以下のようなコードを作成すると、
1import tkinter as tk
2from tkinter import ttk
3
4class Application(tk.Frame):
5 def __init__(self, master=None):
6 # Windowの初期設定を行う。
7 super().__init__(master)
8
9 # Windowの画面サイズを設定する。
10 # geometryについて : https://kuroro.blog/python/rozH3S2CYE0a0nB3s2QL/
11 self.master.geometry("300x200")
12
13 # Windowを親要素として、frame Widget(Frame)を作成する。
14 # Frameについて : https://kuroro.blog/python/P20XOidA5nh583fYRvxf/
15 frame = tk.Frame(self.master)
16
17 # Windowを親要素とした場合に、frame Widget(Frame)をどのように配置するのか?
18 # packについて : https://kuroro.blog/python/UuvLfIBIEaw98BzBZ3FJ/
19 frame.pack()
20
21 # frame Widget(Frame)を親要素として、ttk label Widgetを作成する。
22 ttkLabel = ttk.Label(frame)
23 print('ttk.Label option : ')
24 # ttk.Label()のoption一覧を表示する。
25 print(ttkLabel.keys())
26
27 # frame Widget(Frame)を親要素として、label Widgetを作成する。
28 label = tk.Label(frame)
29 print('tk.Label option : ')
30 # tk.Label()のoption一覧を表示する。
31 print(label.keys())
32
33# Tkinter初学者参考 : https://docs.python.org/ja/3/library/tkinter.html#a-simple-hello-world-program
34if __name__ == "__main__":
35 # Windowを生成する。
36 # Windowについて : https://kuroro.blog/python/116yLvTkzH2AUJj8FHLx/
37 root = tk.Tk()
38 app = Application(master=root)
39
40 # Windowをループさせて、継続的にWindow表示させる。
41 # mainloopについて : https://kuroro.blog/python/DmJdUb50oAhmBteRa4fi/
42 app.mainloop()
以下の画像のように、optionの種類に差分が発生します。
テーマ(名前)を利用して、label Widgetの外観を変更
ttk.Label()では、テーマ(名前)を指定することで、label Widgetの外観を変更できます。
例えば以下のようなコードを作成すると、
1import tkinter as tk
2from tkinter import ttk
3
4class Application(tk.Frame):
5
6 def __init__(self, master=None):
7 # Windowの初期設定を行う。
8 super().__init__(master)
9
10 # Windowの画面サイズを設定する。
11 # geometryについて : https://kuroro.blog/python/rozH3S2CYE0a0nB3s2QL/
12 self.master.geometry("300x200")
13
14 # Windowを親要素として、frame Widget(Frame)を作成する。
15 # Frameについて : https://kuroro.blog/python/P20XOidA5nh583fYRvxf/
16 frame = tk.Frame(self.master)
17
18 # Windowを親要素とした場合に、frame Widget(Frame)をどのように配置するのか?
19 # packについて : https://kuroro.blog/python/UuvLfIBIEaw98BzBZ3FJ/
20 frame.pack()
21
22 # ttk.Label()の外観を変更
23 style = ttk.Style()
24 # テーマ(名前)の指定を行う。
25 style.theme_use('classic')
26
27 # frame Widget(Frame)を親要素として、ttk label Widgetを作成する。
28 # text : テキスト情報
29 ttkLabel = ttk.Label(frame, text='ttk label')
30
31 # frame Widget(Frame)を親要素として、label Widgetを作成する。
32 # text : テキスト情報
33 label = tk.Label(frame, text='tk label')
34
35 # frame Widget(Frame)を親要素とした場合に、ttk label Widgetをどのように配置するのか?
36 # packについて : https://kuroro.blog/python/UuvLfIBIEaw98BzBZ3FJ/
37 ttkLabel.pack()
38
39 # frame Widget(Frame)を親要素とした場合に、label Widgetをどのように配置するのか?
40 # packについて : https://kuroro.blog/python/UuvLfIBIEaw98BzBZ3FJ/
41 label.pack()
42
43# Tkinter初学者参考 : https://docs.python.org/ja/3/library/tkinter.html#a-simple-hello-world-program
44if __name__ == "__main__":
45 # Windowを生成する。
46 # Windowについて : https://kuroro.blog/python/116yLvTkzH2AUJj8FHLx/
47 root = tk.Tk()
48 app = Application(master=root)
49 # Windowをループさせて、継続的にWindow表示させる。
50 # mainloopについて : https://kuroro.blog/python/DmJdUb50oAhmBteRa4fi/
51 app.mainloop()
以下の画像のように、label Widgetを描画します。
また現在利用中のテーマ(名前)を確認する場合は、
1from tkinter import ttk
2
3style = ttk.Style()
4# 現在利用中のテーマ(名前)を確認
5currentTheme = style.theme_use()
6print(currentTheme)
利用できるテーマ(名前)の一覧を確認する場合は、
1from tkinter import ttk
2
3style = ttk.Style()
4# テーマ(名前)の一覧を確認
5allTheme = style.theme_names()
6print(allTheme)
テーマ(名前)の指定を行う場合は、
1from tkinter import ttk
2
3style = ttk.Style()
4# テーマ(名前)の指定を行う。
5style.theme_use('テーマ(名前)')
をご利用ください。
まとめ
- Tkinterは、Window, Frame, Widgetで構成される。
- Tkinterで使われるlabelとは、Widgetの一種で文字や画像などを表示するために利用するものを意味します。
- 別名label Widgetと呼ばれます。